外科専門医プログラムについて
総合南東北病院・外科専門医研修プログラムのページにようこそ!
私たちの外科専門医研修プログラムに興味を持っていただき、ありがとうございます。本プログラムは初期臨床研修終了後(卒後3年目以降)の外科を志す医師を対象に作成されています。なお、卒後6年目以上のサブスぺ研修をお探しの方は、コチラをご覧ください。
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プログラムのコンセプト
- 全国どこでも通用する「普遍的な技能」を習得しよう
- 一生語り合える仲間を全国にもとう
- 自分の人生は自分で切り開く・自由度の高い研修で突破力を身に付けよう
総合南東北病院外科専門医プログラム(以下、本プログラム)は、3年間で日本外科学会の定める専門医取得のための要件をクリアすることはもちろんのこと、全国のアクティビティーの高い連携施設を利用した「自由度の高いテーラーメード型研修」を実現しています。
他のどのプログラムにも負けない質・量を目指して、日々専攻医の教育環境を進化させていっています。密に面談を行い「あなたの外科研修」を一緒に作り上げていきましょう。
全国どこへ行っても通用する外科医を育てる
あなたが専攻医になってトレーニングを開始すると、すぐに気が付くことがあります。指導医によって、手術や術後管理のやり方が違うということです。そしていくつかの病院で仕事をしていくと、病院によって、医局によって、地域によって、外科医の考え方、業務内容に大きな違いがあるということが分かってくるでしょう。
本プログラムでは、あえて文化の異なる病院とたくさんの連携を組むことにより、さまざまな指導医の考え方・手術手技に触れる機会を提供します。多様な経験を通じて、一つの病院でしか通用しない理論やお作法にとらわれず、どこに行っても通用する「普遍的な手術理論」が何かということを自分で考えられるようになるのです。
全国に人脈を広げて広い視野を持つ
あなたの外科医人生において最も重要なものは「頼れる仲間」です。外科の仕事は一人ではできません。私自身、外科研修の時代には本当に大変な思いをする日々を過ごしましたが、その時の苦楽を共有した同僚や近しい先輩・後輩との関係は一生の財産になりました。距離的に離れていても、いまだに頼れる仲間として一緒にいろいろな仕事・活動をしています。
一つの病院や地域にとどまらず、ぜひ色々な病院で研修してみてください。あなたの人生にとってかけがえのない出会いが待っていますよ。
とにかく手を動かせ!から本質的な学びへ
総合南東北病院は、いわゆる「ブランド病院」ではありません。正直、名前を聞いたことがないという方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、手術件数ランキングのような各種の情報誌をご覧になれば、当院が東北地方6県で1~2の手術件数を争うハイボリュームセンターであること、東北地方にとどまらず全国区としても色々な分野で高い実績を有していることが分かると思います。
しかし、これだけの手術症例数を有していながら、それでもなお私たちは外科のトレーニングは「数ではない」と考えています。簡単な手術を、いくらたくさん与えてもらって経験しても、手術はあまり上達しません。例えていえば、スライムやいっかくウサギばかり倒していても、なかなかレベルは上がりません。理論的にはスライムを倒し続けてレベル40に到達することはできるのかもしれませんが、それではあまりに不効率です。
トレーニングの効果を最大限に引き出すためには、自分の実力より「少しだけ難しいこと」にチャレンジし続けることが最良とされています。もちろん、大幅に実力を超えた難しい手術を担当することは患者さん、専攻医双方にとって良くありません。トレーニングの質を高めるためには、専攻医側の努力だけでは不十分であり、指導医が個々の専攻医の実力を正確に分析する力を磨く必要があるのです。
過去には私たちの病院も、とにかく朝から晩まで手術室に張り付いて、手術に参加せよ、手を動かせ、見て学べという体力勝負の方針を取っていたことがあります。そして、積極的に術者を経験せよとけしかけてきた時代もあります。しかし、本質的なトレーニングとは何かと考えたときに、指導医側の訓練も重要だと気が付いたのです。
現在では、働き方改革の考え方も取り入れて、徹底的にトレーニング方法論を見直し、効率化に挑戦しています。OJTだけでなくシミュレーショントレーニング、ビデオクリニック、外部講師のレクチャー、論文執筆指導、臨床研究立案など多面的な取り組みを行い、どこでも活躍できる臨床外科医の育成を目指しています。
消化器外科志望者へ
癌の手術+救急疾患+良性疾患をバランスよく経験
消化器外科を志す方に、総合南東北病院での外科研修の魅力をお伝えします。
私たちの外科では、第一に消化器癌に対する外科治療に力を入れており、東北地方で1-2を争う悪性腫瘍の手術件数を有しています。消化器癌には、早くから腹腔鏡手術、ロボット手術などの低侵襲手術を導入してきた病院で、とくにロボット手術は東北地方で最も早く導入し、現在全国でも有数の実績があります。ご存知のように消化器癌の診療は総合力が勝負です。外科だけでなく、消化器内視鏡治療(ESDなど)は外科以上に治療件数が多く、放射線治療も全国有数の治療件数を有しています。さらに消化管病理学の専門医は3名在籍して、組織診断から遺伝子診断までを高い専門性で行っています。このような専門家集団が、市中病院ならではの連携の良さとフットワークの軽さを駆使して、治癒困難な悪性腫瘍に対して総力を挙げて治療しています。もちろん、専攻医も即戦力として期待しています。専門病院や大学病院と違って、あなたも主治医になって主体的に治療計画を立てていくのです。本気の医療を実践するチームに参加して、一緒に有意義な時間を共有しましょう。
さらに、当院は癌治療だけの専門病院ではありません。福島県の中心に存在し、近隣の医療圏からもたくさんの救急患者さんが来院します。年々、救急疾患と良性疾患の手術件数も増加し続けています。当院で外科専攻医として半年も過ごせば、一通りの腹部救急疾患には即座に対応できる力が身につきます。鼠経ヘルニア、胆石、逆流性食道炎などの良性疾患も十分に経験を積めるでしょう。
地域の癌専門病院以上の癌治療、それに加えて救急と良性疾患もカバーしている病院です。要するに、消化器外科医として必要な全てを、バランスよく学ぶことができる環境なのです。日本全国どこを探しても、当院ほど専門的手術と一般外科的手術の教育を両立している病院はないのではないかと自負しています。
風通しの良い人間関係・ローテーション研修の利点
それでもなお、一つの病院で長期間過ごしていると、業務や人間関係にマンネリ化を感じることもあるでしょう。当院では、連携施設での研修期間・場所を専攻医自身に自由に決めてもらっています。連携施設はどこも症例豊富で、アクティビティーの高い指導が在籍する人気病院です。消化器外科医を志すにあたって、当プログラムは自信をもってお勧めできる内容になっています。ぜひ一度見学にお越しください。
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